親ガチャについて考えてみた―子供の将来は親によって大きく決まってしまうと思う

「親ガチャ」という言葉は、一般的な日本のスラングやインターネット上の用語として使われることがあります。この言葉は、親の経済力などによって子供の人生が半ば運の要素で決定されてしまうという状況を皮肉った表現として使われています。

(参考記事)

「ガチャ」とは、ガシャポン(ガチャガチャの略)のことで、カプセルトイのことを指します。ここから派生して、「親ガチャ」という言葉が生まれ、親が子供の進学や就職、結婚相手などを選ぶ過程をランダムな要素や運に頼るような形で揶揄する意味で使われます。

親がどのように子供に影響してしまうのかを考えてみると、経済力や遺伝、思想などが考えられるので、そのあたりを考察してみました。


親がどのように子供に影響するか

①親の経済力が子供の学歴や就職に影響する

親の経済力は、子供の進学や就職に影響を与えることがあります。経済的な事情は、進学する学校や専攻を選ぶ際の制約、就職活動における選択肢などに影響を及ぼす可能性があります。

親の経済力が高ければ、子供たちはより高額な学費を払うことができる学校に進学することができるかもしれません。また、経済的な余裕がある家庭では、子供たちが長期間の留学をするなど、より広範な選択肢が考えられるかもしれません。同様に、経済的なサポートがある場合、就職先や職種の選択においても選択肢が広がることがあります。実際、東大生などは親の平均年収が高額であることがよく知られています。

逆に、経済的な制約がある場合、学費の問題や就職先の選択において制約を受けることがあります。このような状況下では、経済的な事情が進路選択に影響を与えることがあります。

②知能や社交性などが遺伝する

子供の社会的な成功などを考えると、知能や社交性などの能力は重要になると思います。そして、こういった能力も遺伝による影響は受けると考えられます。

例えば、社会性に異常のある発達障害である自閉症などは、一卵性双生児での研究から、遺伝が強く影響することが明らかになっています。こういったことから、社交性などの能力は親からの影響を強く受けることが分かっています。

知能に関しては、知能というもの自体が複雑なため評価が難しいですが、影響を受ける可能性はあると思います。

③親の思想によって子供の進路が制限される

これも場合によってはあり得ると思います。最近では少ないかもしれませんが、例えば女性が大学へ進学するのを親に反対されるなどは、昔はありがちだったようです。他にも、経済的な理由とは別に子供の大学進学などに反対する親など。経済力などとは別に、親が個人的な思想の下、子供の進路選択などに際して制限を設けることで、子供の将来的な進路が制限されてしまう可能性は考えられます。


ネットでは「親ガチャ」という言葉に否定的な意見がみられた

色々見てると、「親ガチャ」という言葉自体に否定的な意見も多くみられます。よくあるのが、「親のせいにするな」「アフリカなどの発展途上国と比べれば日本に生まれた時点で恵まれている」などといったものがありました。

しかし、現実問題として子供は親を選べないのは事実です。環境のせいにしてしまうというのは、人間の心理として分からないものではないし、頭ごなしに否定できるものでもないと思っています。

また、アフリカなどの途上国に比べれば日本に生まれた時点で恵まれてるとした意見もよく見かけましたが、人間は普通は自分と身近な人との相対比較で自己を評価しますので、これもずれた指摘だと思いますね。


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