若手が年長者を指導するリバースメンターという制度について

通常、指導というのは経験豊富な年長者が若手の人々に知識や技術などを伝授するといったものでありますが、一方でリバースメンターという制度が存在するのを最近知りました (参考記事)。
確かに若い人の方が新しいツールをうまく使いこなしたりってケースはあると思われるので、いい制度かもしれません。その一方で、このようなシステムに問題があるのではといった指摘をされてる方もいたので、そのあたりをまとめてみました。



リバースメンターの利点

①世代間の相互理解とコミュニケーション
若手と年配者は、違い時代を生きてきたわけですから、常識も異なれば使えるツールも異なります。若手が年配者に比べて必ずしも劣っているというわけではありません。若手の知識や視点をシニア層に提供する機会を設けることで、現代の若者の価値観やニーズをより深く理解することができると考えられます。

②技術とデジタルスキルの向上
若い人は、最新のテクノロジーを迅速に覚えて活用することに長けていると思われます。昔携帯電話などが登場した際にも、若い人の方が早くに覚えて活用していたと思います。若い人がシニア層に対して、今後登場する新しいツールの使用方法を教えることで作業を効率化することができる可能性があります。



リバースメンターの問題

①権力関係の点での問題
日本のビジネス環境では、上下関係や年功序列の考え方が強い場合があります。そのため、シニア層が若手に指導を受けることに対しての抵抗感を感じるといったことは考えられます。やはり、自分の社会的なヒエラルキーが脅かされるのではないかといった本能的な防御反応があるのではないかと私は思います。
もちろん、リバースメンターという制度を設けることで、抵抗感があろうと若手からの指導を受ける機会を得ますから、いいと私は思います。
アベマの記事 (参考記事)では、ひろゆき氏が、リバースメンターなどなくても必要に応じて若手でも年配者でも聞くのが当たり前ではといった指摘をしていましたが、それができないという人が一部いる可能性があるので、そこでリバースメンターは効果的だと思いますね。


②若手のスキルや経験の不足
リバースメンターを効果的に行うためには、若手が十分な知識を持っていることや、指導スキルを持っている必要があります。若手の人はやはり人に指導をした経験などが少ない可能性は考えられるので、その点は、適切なトレーニングやサポートをするのがいいと思います。


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