新型コロナワクチンの陰謀論はなぜ生じてしまうのか考察してみた

新型コロナウイルスの流行からすでに数年の月日が経ちましたが、新型コロナウイルスのワクチンに対して反対する陰謀論者が未だに存在します。このような陰謀論は、ワクチンに関して誤った情報や不信感を広め、ワクチンの安全性や有効性に対する疑念を抱かせてしまい、結果的に病気の終息を遅らせてしまうという極めて悪質な行動だと思われます。

個人的に、なぜワクチンの陰謀論などといったものが生じてそれを信じてしまう人が出てくるのかを考えてみました。


陰謀論の例

ワクチンが健康に悪い?

陰謀論者は、ワクチンが意図的に健康への悪影響をもたらし、人口削減など人々をコントロールするために開発されたものだ主張します。当然、これらの主張はほとんどが科学的な根拠に基づいていないもので占められております。実際、ワクチンの安全性については検証されており、多くの人々が接種していることから、安全性については十分に証明されたといえると思います。

また、歴史的にもワクチンは感染症の予防や重症化のリスクを減らす重要な手段です。インフルエンザをはじめ、かつての天然痘などもワクチンによって根絶が実現されたわけなので、多くの人々がワクチン接種によって守られています。

なぜ陰謀論を信じてしまうのか

不信感や恐怖心

一部の陰謀論者は、政府や権力機関に対する不信感や恐怖心から陰謀論を信じるようになります。彼らは情報操作や隠蔽が行われていると信じ、真実を隠したり人々を支配するために陰謀が存在すると考えます。

もちろん、このような話は荒唐無稽なものです。権力者が人々をコントロールしたいというのであれば、ワクチンなどという回りくどい手段を講じる意味はないでしょう。

知識の欠如や誤解

陰謀論者は正しい情報を知らずに誤解や誤った信念を抱くことがあります。例えば、ワクチンに防腐剤として含まれる水銀などが指摘されますが、これらは安全基準をちゃんとクリアしたものなので、水銀だからと言って危険だとは言えないわけですね。


グループ意識?

これも私の感想かもしれませんが、陰謀論が一種のアイデンティティとなり、彼らが所属するグループの一員としての帰属意識を強めることがあるのではないかと思っています。人間はやはり何かのグループに所属することで孤独感を薄めたいと思う本能があるのではないかというのが私の意見です。


個人的な利益や動機

陰謀論者の一部が、個人的な利益や動機によって陰謀論を唱える可能性があります。陰謀論に基づいた書籍などを販売すれば、陰謀論を信じた人がそれを購入して少なからず利益につながる可能性はあるかもしれません (参考)。

上記動画のコメント欄などでも、未だに陰謀論を信じているようなコメントが多くみられます。


陰謀論に対し何かしら対策を講じないといけない

昔ながらの陰謀論、都市伝説などというと、例えば古代都市のアトランティスだとか、あるいは古代核戦争説、宇宙人などといった、「あったら面白いけど実生活には直接影響がない」という性質の面白話がほとんどだった。しかし、最近の都市伝説ではコロナワクチンをはじめとして、我々の実生活に直接影響をおぼよしかねないものが多く表れている。

陰謀論が過熱して、適切なワクチンの供給に不具合が生じるなど起これば一大事である。今後こう言った陰謀論に対しては何かしらの対策を講じないと大きな問題となる可能性が高いと思う。


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