暗記学習の必要性について~ChatGPTの登場などから考える

ChatGPTが学校の課題などに利用されている?

ChatGPTが登場し, 学校などの現場で早速これを利用して課題などに利用しているケースがあり一部問題視されているといいます (参考).

これに関して, 賛否両論の意見が出ている. というのも、ChatGPTを使うことによって、学習が効率化するという主張と、こんなものに頼っては勉強がおろそかになってしまうという否定派がいるのです。

果たしてChatGPTを学習に使うにはメリットが多いのかデメリットが多いのか考えました。


ChatGPTを授業課題に使うことのメリットとデメリット

ChatGPTを使うことにはメリットとデメリットが存在すると考えられます. それについて, 私が思うところをいくつか考えてみました.

①メリット

やはり学習のサポートに使えると思われます。特に、文法やスペルのチェック、文章の構成や論理的な展開の指摘など、文章の改善などをしてくれる可能性があると思われます。

また、特に、貧乏な家庭などで、塾に行くことが困難である子供などが、ChatGPTを教師代わりにして勉強に活用するなどは十分に考えられると思います。塾に通えないような貧困家庭でも、教育を効率化して進路の可能性が広まるなどの点から、私はChatGPTを積極活用していくべきであると思っています。

②デメリット

ChatGPTを利用することで、学生が自身の思考や問題解決能力を十分に発展させる機会が減る可能性があります。この辺は、保護者などがうまく管理、指導する必要があるかもしれません。

誤った情報が提供されるリスクも考えられます。ChatGPTとはいえ、間違った情報を提供し, 子供がそれをそのまま覚えてしまう可能性があります。

これらのことから、ChatGPTを学校教育に利用する際は、これらデメリットを改善しながら適切な使用方法を検討することが重要と思われます。

暗記学習はもう不要なのか?

ChatGPT以前に, インターネットの登場から暗記学習の必要性が大きく低下したのは間違いないだろう. しかし, 暗記が全く必要ないかというとそれは流石に言いすぎだとは思う. というのも, 物事を考える際にはどうしても必要最低限となる知識があると思われるからだ. 

例えば, 漢字を全く覚えずに日本語で読書をしたりすることは難しい. ChatGPTなどがあるにせよ, それを活用するためには前提となる最低限の知識はやはり暗記しなくてはいけない. 

つまり、小学生や中学生の国語の授業などにおいては、ある程度自力で作文をする能力を培う必要があるので、そういう授業ではChatGPT丸写しのようなことは防ぐべきでしょう。あるいは、理科や社会科などで知識を習得する必要があるものでは、筆記テストなどを通じて知識の確認は行う必要があると思います。

最低限の暗記は踏まえた上で、授業に関する知識を聞いたりするためにChatGPTを活用するのは、役に立つので推進すべきだとは思います。


計算機のケースも類似している

日本の小中学校などでは通常手計算をすることを求められる. 少なくとも大学受験くらいまではその状況が続く. 

確かに計算機に幼少のころから依存してしまっては, 計算能力が育たないといった弊害はあるのだろう. だから教育の過程で必要に応じて多少の制限は必要なのかもしれない. 

とすると, ChatGPTに関しても, 最初から完全に依存してしまうのは良くなくて, 義務教育中にある程度自分で文章を書いたりする能力を養ったうえで段階的に導入していくのが望ましいのではないかと私は思う. 





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