"教育"という名目で子供や学生にハラスメント行為をするのはいい加減やめませんか

大人相手に理不尽な要求や指導をすれば, ハラスメントとして問題になります. しかし, 相手が子供になるとなぜか同レベルのハラスメント行為であっても容認されてしまう傾向がこの国にはあります. これは問題であると私は思います. いかにいくつか例示しますね


子供の食べ物の問題

とある保育園で子供が完食するまで無理矢理に拘束され続けたという問題が最近報告されていました (参考記事)。

それ以外にも, 子供が苦手な食べ物を無理矢理に食べさせたりするケースなどがあります. 

これはおかしいと思います. 人間なのだから食べられる量や食の好みは人それぞれ異なるはずです. 実際大人ならば, 食べる量は自分で調節するし, 苦手な食べ物は食べない選択をしますよね. 

それが子供の話だと, "食育"などの名目のもとに正当化しようとしますが, これも誤りです. 子供だからといって嫌がることを無理矢理にやらせるのはハラスメントであり, 基本的に避けるべきです. 食べ物の好き嫌いなどに関しても, 別の食べ物で代替したり, 対応の方法はいくらかあるはずです. 


ブラック校則問題

最近 ブラック校則が問題になっているのはご存じでしょうか (関連ウェブサイト). 私が子供のころからありましたが, 服装や頭髪などについて, 勉学とは全く無関係なレベルで校則を設定しているというものです. 

ブラック校則の例

①頭髪に関する過度な制限

主に男子学生への頭髪の制限が厳しく、前髪が眉毛にかからない長さにするといった校則を設けているところや、髪が耳にかからない長さにするようにといった校則がある学校が確認されています。

②服装の制限

最近ニュースで取り上げられて問題になりましたが、冬でもコート着用を認めないなどの校則を設けているところがあり、健康上のリスクも生じえます。


これはおかしいです. 合理的に必要のない制限をすることで過度に子供に負担をかけるのは教育ではなくハラスメントだと私は思います. 

また, 頭髪や服装について自発的に考えるのも, 子供の成長において重要なステップですから,むやみに制限すべきでないと私は思います. 

よくある理屈で、「校則に従えないのならその学校を選ばなければいい」といったことを言う人もいますが、普通入学前にその学校の校則を細かな部分まで把握するのは難しく、特に中高生くらいの年齢の子には難しいでしょう。


③男女交際禁止など

これもおかしいです。男女交際などはあくまでプライベートなことであり、学校側が生徒のプライベートにまで干渉するのはおかしいと思います。


ブラック校則で違法と認定されたものはほとんどないらしい

過去にブラック校則に従わなかったことを理由に退学を迫られた生徒が裁判を起こした例などはいくつかあるようです (参考記事)。しかし残念ながらブラック校則が違法と認定されたケースはほとんどないようであり、現状裁判などを通じて校則を改善するのは難しいかもしれません。


子供の嫌がることを意味もなくするのは教育とはいえない

子供が嫌がっていることでも、例えば医薬品の注射などは健康上意味があることなので、必要だとは思います。しかし、上記で記載したような、ブラック校則などは子供の成長・発達において合理的な意味が認められないケースが多く、単なるハラスメント行為になり果てている可能性があると考えています。






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